南京感想文 Nanjing scribble

突然始まった南京の暮らしを気の向くままに紹介します。

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『Water』


『Water』(2005年/監督 Deepa Mehta) 

 「未亡人」という言葉は、考えてみれば「まだ亡くならない人」という意味で、好きになれない言葉の一つだ。この映画はまさに「未亡人」たちの物語。インドの文化的なしきたりの中で、夫をなくした女性たちが「余生」を過ごす施設 Ashram が舞台。映画は8歳の少女Chuniyaが、髪を剃られ、質素な白いサリー一枚を着せられ、家族から一人離されて施設に入れられるところから始まる。作品は1938年のインドが舞台だが、幼年結婚という因習は今もまだ残っていると聞く。
 施設には様々な年代の「未亡人」たちが暮らしている。美しい未亡人Kalyaniは偶然ブラフマン出身の若者Narayanと出会い、惹かれあう。周囲の反対を押し切り、Narayanのもとへ向うKalyani。髪を短く切られ、戻ることのできない道を選んだ彼女だが、残酷な現実が待っていた。
 
 「文化や伝統を大切にする」と言う人の多くは、たいてい「変わらないように守る」という意味で話している。今ある文化や伝統が「完璧」であるかのような錯覚を持っているのだと感じる。私は「守る」ことに関心がない。変化しないものは「化石」になる。現在の姿が失われるのは当然で、今生きている人を幸福にしない「文化や伝統」は単なる「因習」にすぎない。時の流れの中で失われていくものには理由がある。その中には失いたくない美しいものもあるが、時の流れには逆らえない。新しい酒には新しい皮袋が必要な時もある。祖先の築いてきたものの上に現在の私たちの暮らしはあるが、「文化や伝統」に執着し、それに縛られるのは本末転倒だ。「文化や伝統」のために人が存在しているわけではない。「文化や伝統」はあくまで人が幸福になる知恵であり、道具にすぎない。その中にある意味や価値を問い直し、現在と未来の人々の幸福にあわせて取捨選択する知恵があっていい。

 この作品は映像も音楽も実に美しい。ストーリーは哀しいが、多くの「未亡人」たちの描写はそれぞれに印象深く、心打たれるものがある。オススメの映画のひとつ。是非ご覧あれ。

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旅茶碗


2008 China 2 Feb 004


 これは旅行用ティーセット。雲南省の麗江で買った。おままごとの道具ようだが、きちんとした薄手の陶器である。
 中国のお茶の入れ方は面白い。初めに蓋付きの茶碗に茶葉を入れ、湯を注ぐ。蓋をずらして、その湯をこぼす。一杯目の茶は捨ててしまう。二杯目の茶から茶瓶に移し、小籠包のような小さな茶碗に注ぐ。一口で飲みきるサイズ。椀子蕎麦のように、何度もお代わりしながら飲む。

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