南京感想文 Nanjing scribble

突然始まった南京の暮らしを気の向くままに紹介します。

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格差

 新聞によれば南京の労働者の平均月給は約5000元だと言う。同僚の一人は信じられないとこぼす。彼の給料は月3000元。彼は40歳前半だろうか、助教授である。彼の娘の通う中学校の学費は年9000元。給料の3か月分に当たる。これだけで生活していくのは厳しい。だから多くの先生は副収入を得ることに忙しくなる。彼の教え子の一人は2年前にP&Gに就職したが、今では月3万元、彼の10倍の給料をもらっている。彼の知人の実業家はボーナスの税金だけで10万元払っており、会社の株だけでも軽く5000万元の収入を得ているはずだという。一方で、私の宿舎の服務員は田舎から出てきたばかりの若い女の子が多いが、彼女たちの月収は750元。寝床はあてがわれるにしても、これで南京という都会で生きていくのは難しい。ちなみに私は部屋の電気代だけでも月100元前後支払っている。南京の物価は高く、しかも刻々と物の値段が上がっているので私でさえついていけない。先日、或る会議で勤続20年の先生が「もうやめる。生活できない。」と怒り出したことがあった。彼女は学生からの評判もよい、親切で温和な人物だが、もう我慢できないといった感じであった。特に主任に向って怒っていたのだと聞いたが、ここが難しいところで、主任などの権力ある役付きになると恩恵が多く、収入も格段に違うらしい。副学長クラスなどだと1時間1万元の講義料が出るという。共産主義の中国だが、現実には非常に格差の激しい国である。南京は比較的仕事の得られる都市なので人口の流入が激しいのだが、その南京の中でさえこの給料差。これが中国全土、内陸部まで含めたら、気が遠くなるほどの差があるに違いない。
 *参考 本日のレート 100.00 CNY = 1,466.53 JPY (私のように大雑把な人間は1元15円で計算すべし)

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『NANKING』

『NANKING』(2007監督Bill Guttentag/Dan Sturman)

 1937年の南京大虐殺を描いた映画。ウッディ・ハレルソンらの俳優たちが当時のsafety zoneの委員らに扮して何が起きたかを語っているので、完全なドキュメンタリーとは言い難いが、実際の写真や映像が使われており、当時を経験した人物が語る場面もあり、ドキュメンタリーのようでもある。昨年、この映画のほかにもいくつか南京大虐殺やジョン・ラーベなどを扱った映画が作られたと聞くが、今のところここ南京で簡単にDVDで見られるのはこの作品だけのようだ。犠牲者の数や写真の真偽などで論議が続き、南京大虐殺そのものまで否定する動きもあり、当の日本では今でもこうした映画を作ることが難しいのだろう。何か情けない気持ちになる。

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