南京感想文 Nanjing scribble

突然始まった南京の暮らしを気の向くままに紹介します。

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『BBC広島』 

 『BBC広島/Hiroshima 』(1995年)は淡々と作られている作品だが、原爆の落とされた経緯とその恐ろしさを端的に伝えている。ところどころにちりばめられた当時の映像が何とも言えない力強さで胸を打たれる。生存している関係者のインタビューはそれぞれの立場や経験を伝えていて興味深い。
 「戦争を知らない世代」の私は、戦争を身近に感じることがほとんどない。世界のどこかで行われている戦争をメディアのニュースで知るのみで、反戦運動に参加したこともないし、第二次世界大戦でさえその歴史をまともに勉強したこともない。だから戦争について語ることはないが、この作品を観ながら思ったことが一つある。それは日本人あるいは日本文化の中には、現実離れした精神主義があって、それは現在でも生き残っているのではないかと言うことだ。私の以前の上司は、慢性的なサービス残業の上昼休みも満足にとれないでいる部下たちに、「時間はつくるものだ」と言い放って現実的な問題解決には知らんぷりだった。他にもそんな同僚が沢山いて、私はまるで別の惑星にでも来たかのような気持ちがしたものだった。
 精神論で物事が解決するなら敗戦はなかっただろう。作品の中では広島に原爆が投下されても降伏を渋った陸軍大臣阿南惟幾が登場し、繰り返し強硬な精神論を振りかざす。ポツダム宣言受諾後「一死以テ大罪ヲ謝シ奉ル」と切腹をするが、この「罪」が何を意味しているか、日本人と日本人以外では解釈が異なるだろうと思った。
 ところで、この人をネットで検索したら2002年の北朝鮮亡命者が瀋陽の日本総領事館に駆け込んだ事件が引っかかった。事件の数時間前、駐中国大使が大使館の職員に対し、北朝鮮を脱出した住民の駆け込みは「不審者と見なして追い出せ」との趣旨の指示をしていたことが発覚した事件である。この、人権への配慮に欠けた指示を出した大使が、阿南惟幾の6男、阿南惟茂なのだとか。どこで何がつながっているかわからないもんだ

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