南京感想文 Nanjing scribble

突然始まった南京の暮らしを気の向くままに紹介します。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

地震

 昨日地震があった。南京ではビルの上部にいた人たちが揺れを感じて大騒ぎになったらしいと聞いたが、私は路上で歩行中だったからか全く何も感じなかった。北京や上海、重慶なども揺れたと聞いたが、四川省の被害がもっとも大きいらしい。犠牲者が多く出て政府が救援を急いでいるという。私には特に気になるニュースである。
 というのも、実は先週、私は四川省のその辺りにいた。5月の連休を利用して成都へ飛び、大姑娘山(5025m)を登ってきた。そこはアバ族のエリアであり、中国人登山者もいるが、まだまだマスツーリズムに侵食されていない美しい場所である。日本の登山隊が1980年代に4峰を登頂したことが縁となって、日本人が訪れるようになったと聞いた。久しぶりの雪山を堪能し、美しい牧草地を歩き、ほころびかけた山の花に目を楽しませた休日となった。自然の中に入るとなぜか心が元気になる。山小屋の炉辺に座って炎を眺めているだけで幸せな気分になれる。簡素な食事も美味しく感じる。不思議なことだ。
 さて、このことを知ったあるアメリカ人から「あなたはラッキーだ」と言われた。地震に遭わなかったのでラッキーといえるかもしれないが、ことはそのほかのことにも及び「あなたは自分がラッキーな人間であることを知らない」、「ラッキーなのにネガティブにしか物事を見ない」とまで言われた。だがそう言う当人は私からみれば超ラッキーな人間で、恵まれた環境に育ち、全て欲しい物はラクに手に入れ、好きな仕事で高給を稼ぎ、虫歯一つない健康な身体で遊び放題、物質的にも時間的にも実に豊かで自由度の高い人生を送っている。「あなたがポジティブと言うのは簡単だよね」と言いかけて、やめた。地球上の50%の人間が飢えている現状を考えれば私は確かにラッキーだ。ただ、例えば私は多くの日本人が持っているもの――家、車、ケイタイ、Ipod、夫、子ども、保険などなど――を一切持たず、この身ひとつでサバイバルしていることも確かで、相対的にラッキーといえるかどうかは疑問である。
 世の中は実に不公平で、ラッキーな人もラッキーじゃない人もいる。自分でラッキーを作るとかなんとかいう人もいて、それをポジティブな姿勢だと賞賛する人もいるけど、世界にはそんなラッキー論をぶっとばすような悲惨な状況に生きている人も沢山いる。ラッキーか否かなんて話すのは意味がないと思う。それよりなにより全ての人が等しくラッキーだったらいいのになあ。え?それじゃラッキーとは言えない?

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する check if you want only pandacola to see your comment
 

幸福論

中国での地震災害の記事を見て、pandacolaさんは南京だから大丈夫!と思っていたら、5月の連休で四川に行ってたなんて、びっくり。よかった!地震を免れたのは、それはラッキーでしょ。それに人生、何がラッキーか他人に決められたくないよね、自分の人生なんだから。

uko | URL | 2008年05月17日(Sat)21:17 [EDIT]


ものすごーくお久しぶりで申し訳なく思ってます!四川が大変なことになって、南京は、まあ、大丈夫よね、と思いつつ、気にはなっていました。でも元気そうでよかった!私は相変わらず、忙しいのだか、暇なのだかよく分からない日々。おチビどもは、少し大きいおチビどもになり、元気過ぎです!

an | URL | 2008年05月21日(Wed)10:52 [EDIT]


はじめまして

はじめまして!また、きます。

ミカン | URL | 2008年11月20日(Thu)21:57 [EDIT]


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。