南京感想文 Nanjing scribble

突然始まった南京の暮らしを気の向くままに紹介します。

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桐の花

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 宿舎の裏庭に大きな桐の木が2本ある。今、花が盛りである。朝、部屋の窓から眺めるのが日課になっている。桐の花は非常に控えめな配色で、どちらかというと淋しげな色合いである。だが鳥たちには大変な人気で、色々な鳥が代わる代わるやってきている。
 
よく見ると、南京の街には桐の大木が多いことに気づく。「桐のたんす」に代表されるような桐文化が発達しているためだろうか、日本では桐は何か高級なイメージがあるが、原産地中国ではもっと身近で、庶民的な感じがする。

 
「桐の花」といえば、そんな名前の歌集があった。北原白秋の第一歌集で1913(大正2)年に刊行されている。

「わが世は凡て汚されたり、わが夢は凡て滅びむとす。わがわかき日も哀楽も遂には皐月の薄紫の桐の花の如くにや消えはつべき。わがかなしみを知る人にわれただ温情のかぎりを投げかけむかな。囚人は既に傷つきたる心の旅びととなり。この集世に出づる日ありとも何にかせむ。慰めがたき巡礼のそのゆく道のはるけきよ」

 ネットで検索してみると、巻末の「哀傷篇」にこのような一節があるのは、彼がこの前年姦通罪で訴えられ、逮捕拘留された経験をさしているのだという。当時、相手の女性の夫は、すでに離婚宣告していたにもかかわらず、法律的にまだ離婚が成立していないとの理由で白秋を訴えたのだとか。のちに弟の奔走によって保釈、300円で示談が成立、放免されたという。「薄紫の桐の花の如くにや消えはつべき。」という表現がでてくるような、はかなげな雰囲気の桐だが、実際には結構長く花を咲かせている。

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コメント


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「桐の花」といえば・・・と、北原白秋が出てくるのは、さすがにpandacolaさん(^^)私が最初に思い浮かぶのは花札かな(笑)それと、その昔友達が通っていた学校の校章。そういえば、菊の紋章のパスポートをめくると桐の花のマークがあるでしょ。日本政府あるいは外務省のトレードマークなのかな、と思って見たことがありました。

uko | URL | 2007年04月15日(Sun)00:11 [EDIT]


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