南京感想文 Nanjing scribble

突然始まった南京の暮らしを気の向くままに紹介します。

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東京の警官

 私はこれまで様々な国をみすぼらしい格好で旅してきたが、道を歩いているだけで警官にIDを求められたことは一度もない。強いて言えば、85年の北京で、北京飯店の入り口の警備員が、この上なく汚らしい格好だった私を中国人民とみなして呼び止めたため、パスポートを見せたことはある。当時、外国人と賓客専用だった北京飯店のガードマンとしては理解できる行動だった。

 最近、日本に留学して戻ってきた学生の話を聞いて驚いたのは、東京の警官の、外国人に対する対応である。田町の駅で3度も警官に身分証明書を見せろと言われたという。彼女は楚々とした可愛らしい学生で、ふるまいや表情も落ち着いており、一見したところ、服装・髪型も日本人となんら変わらない。もちろん、犯罪はおろか、マナー違反からも遠い存在である。

 別の学生は、冬休みに日本を旅行した際、突然、東京駅で呼び止められ、パスポートを見せろと言われたという。彼もまた、非常にマジメな学生で、外見は日本の若者となんら変わらない。もちろん彼も、犯罪はおろか、マナー違反からも遠い存在である。

 学生ではないが、知り合いの日系オーストラリア人は、突然呼び止められ、所持品検査をされ、スイスアーミーナイフを見咎められて留置所に1晩拘束された。しかも刃渡り7センチ以上は法に触れるとかで、日本人の知人に身柄を引き取りに来てもらわねばならなかったという。彼は商業写真が専門だが、日本では「英語教師」として就労ビザを得て働いていた。見かけは小柄で、ちょっとのんびりとした表情の「フツー」の日本人である。しつこいようだが、彼も犯罪はおろか、マナー違反からも遠い存在である。

 
いずれにしても、皆、良識と日本への好意をもった外国人で、とりたてて何か変わった行動をとっていたわけではなく、ただ昼間、道や駅を歩いていただけである。彼らに共通しているのは、アジア系の外見という点だろうか。一見日本人に見える彼らが外国人であることをどうやって察知するのか(外国語を話すのを耳ざとくキャッチするのか?)、不審な服装も行動もしていない彼らになぜ日常的にIDを求めるのか、私には不可解としか言いようがない。

 
「東京」および「ニホンジン」の印象が、非常に悪くなっていることだけは確かである。

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コメント


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| | 2007年05月26日(Sat)22:24 [EDIT]


日本社会にはアジア系の外国人に厳しいとか、偏見があるとか、そういう差別的な考えの人もいるし、外国人犯罪と留学生の資格外活動違反が同じ土俵で扱われるような行き過ぎもあるように思うよ。
おそらく中国で、日本の首都でおきた不快な出来事を聞くのは耐えられないことだと思うけど、日本では日常茶飯事のことなのかもしれない。

uko | URL | 2007年05月31日(Thu)00:49 [EDIT]


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