南京感想文 Nanjing scribble

突然始まった南京の暮らしを気の向くままに紹介します。

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学生の作文

 今日は学生の作文を一つ紹介しよう。日本語も上手だし、日常生活の文化的な違いを具体的にとらえているので興味深い。一昔前のように、中国は日本と“一衣帯水”だとか、中日友好のためにとか、もはやそういう作文ばかりではない。もっと現実的で、もっと面白いことを書く学生が出てきている。未来に希望が持てる、と言ったらちょっと大げさかしら。

       誘い

 「せっかくですがその日はちょっと用事があって…すみません、また誘ってください」
 中国人の場合、上記の言い方は、中国人に疑いを起こさせる言い方になる。中国では本当に用事があるのだったら、「どこで、誰と、何をするのか、そしてそれがいつ終わる予定」ということまで具体的に説明する。「その日はちょっと用事があって・・・」と言うのは中国人にとって‘そんなぼんやりとした言い訳しかできないのは、きっと嘘に違いない’と思うのである。
 この例のように、日本では具体的なことを言わずにぼかす習慣がある。“一身上の都合”などは便利な言葉の代表的なものである。「ちょっと都合が悪いので」と言われれば相手もそれ以上追及しない。しかし、中国人はこのようなぼかしを信用しない。「本当に用事があるのだったら、きちんと説明できるはずだ」と考えるのである。
 日本人はよく、「すみません、その日はちょっと行けませんが、その内また誘って下さい」という言い方をする。この会話の文化の違い(落とし穴)を話したいと思う。
 例 自宅で開催されるパーティに中国人のKさんが日本人のEさんを誘ったとする。
Eさん 「せっかくですがその日はちょっと用事があって…すみません、また誘ってください」
Kさん 「 なんて虫の良い奴だ。人の誘いを断っておいて、次回もおごってくださいだなんて・・・」
 中国人の場合“おごる、おごられる”という習慣は当たり前である。むしろ“割り勘”は水くさい、と考える。中国では人が人をパーティや食事に誘う場合、それは招待する”ことを意味する。つまり、「おごります、ご馳走します」という意味なのである。この場合中国人の感覚では、日本人Eさんはこの誘いを断っておいて(キャンセルするがその権利は留保しておき)、さらに次回も誘ってください、という意味に聞こえる。中国式だと、おごったら、おごり返すのが常識なので、次に招待するのはEさんの番になるのである。
 中国人の模範的な断り方は、次のようになるのではないだろうか。
「来週、家でパーティをやるんだけれど、Eさんも来ない?」
「せっかくですが、その日は記念演奏会があるんですよ。応募者多数の中から抽選で当たった数少ないチケットで、前からずっと楽しみにしていたのです…ごめんなさい、次回は私が招待します」日本人はなかなかこの一言が言えない。ここに生活文化の違い、日中友好の壁、異文化の衝突を感じる。

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コメント


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そうなんです。

そうそう、そうなんです。日本在住の中国人朋友からもよく指摘されました。「『いつでも遊びに来てください』と言われていたので立ち寄ったら、本人も家族も、露骨に嫌そうな顔をしていた。それなら、何であんな事を言うんだ!」どちらの気持ちも理解できるだけに、複雑なものがありますね。逆に日本人側は、収入や年齢をハッキリ聞かれることに戸惑ったりして・・・。違いがあるから面白いとも言えますが。

Linlin | URL | 2007年10月23日(Tue)23:48 [EDIT]


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